【卒業式の定番ソング】仰げば尊しは、遙か彼方に

卒業式

卒業式のシーズンですね。

街中で卒業証書が入っているのであろう黒い筒を持った学生をよく見かけるようになりました。

彼らを見ていたら自分も学生時代の事をあれこれと思い出しました。

 

そして卒業式の定番ソングと言えば、仰げば尊しだと思っていたのですが、最近はちょっと違うそうですね。

いきものがかりや、レミオロメンなどの歌がよく歌われるそうです。

卒業式にポピュラーソングですか。

自分的には、やはりちょっと納得できません。

頭が古いのかも知れませんけど...。

 

卒業式といえば、どう考えたってやはり 仰げば尊し でしょう。

3月初旬の朝早い時間、吐く息も時にまだ白い、静まり返って緊張感の漂う体育館。

そして、ステージの端のグランドピアノから流れる卒業歌のメロディーは、仰げば尊しじゃなくてはならないと思います。おじさんの私としては。

卒業式ピアノ演奏

 

 

 

 

 

 

 

さてそんな卒業式の定番ソングとも言える、仰げば尊しがあまり歌われなくなってしまった理由はその歌詞にあるようです。

明治17年に作られた仰げば尊しは、作詞作曲者共に不詳ということになっています。

 

あれほど有名な曲なのに、その生い立ちが不明とは意外と謎ですね。

ついでに言うとクリスマスシーズンによく歌われる、諸人こぞりても同じく作詞作曲者は不詳となっているそうです。

卒業式とは関係ありませんが・・。

 

そんな大昔に作られた曲ですので、いくらか時代がかった言い回しや、難解なフレーズもところどころに見受けられます。

ちょっとみてみましょう。

 

♫思えばいと疾しこの年月(思い返せばたいそう早く過ぎ去ってしまったこの年月)

悪い表現とは思いませんが、少々わかりにくい。

いと疾し...。

 

そして、問題ありと見られることが多い2番。

♪身を立て名を上げやよはげめよ(社会に出たら己の名を汚すことのないように、せいぜい頑張って学校で習ったことを人に教えられるような立派な人になりなさい)

と、いうような意味だと思います。

やはりちょっとわかりにくい言葉ですね。

ですが、何故この部分が駄目なのでしょう?

立身出世を奨励するかのような表現が、まずいとのことのようですが・・・。

この歌詞の意味をちゃんと理解して歌っている学生がはたしてどのくらいいるのでしょうか・・・。

 

3番。 ♬蛍の灯火、積む白雪。(夏は蛍のうっすらとした灯り、冬は窓辺に積もった雪明かりを頼りに共に苦労して勉強した)

といったところでしょうか。

まあ今時、それはないでしょう。という事でしょうが、個人的には教室内の情景がありありと浮かぶ素敵な良い表現だと思います。

何気に明治、大正っぽい雰囲気出てますが。(^▽^)。

 

そんなこんなで、あまり歌われることがなくなってしまった仰げば尊しですが、私としてはやはりなんとか復活して欲しいと願ってます。

私は、中学校、高等学校ともに卒業式には仰げば尊しを歌いました。

一緒に卒業する同級生と共に、涙をこらえて合唱したものです。

私と同じようにこのメロディラインを聴いて、学生時代を懐かしく思い起こされる人も多いのではないでしょうか。

今そんな彼らを見ながら懐かしい恩師や当時の同級生のことを思い出して、しんみりしています。


ビリーブVII~歌い継がれる卒業式のうた・新しい卒業式のうた

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