どうも、管理人です。
今回は新型コロナウイルスが原因で失業した、または職を失いそうだという人の役に立つ記事となっています。
何らかの理由で転職を考えている人がいましたら、ぜひ参考にして欲しいと思います。
私は50歳の年に独学で電気工事士の資格を取りましたので、その時の体験談です。
第二種電気工事士の資格は国家資格ですので、この資格があれば独立することもできるし、転職するにも非常に有利な資格です。
そして何より第二種電気工事士の資格を取ってエアコン屋をやってみたら思いの外稼ぐことができました。
第二種電気工事士を受験しようと思った経緯
年齢は50歳を少し過ぎたあたりの頃でした。
なぜ受験しようと思ったかと言うと、50を過ぎてだんだんと視力も衰えてきて、トラックを安全に運転し続ける自信が無くなってきたからでした。
しかも自営業ですので定年がなく、一体いつまで働けばいいのか・・・、という不安が常につきまとっていました。
そしてトラックの運転手とは言え、仕事内容はゼネコンの建設現場で毎日働いていましたので、運転以外の仕事も結構多い職種でした。
そんなある日、現場内でちょっとした接触事故を起こしてしまいそれを機にだんだんとトラックを降りようという気持ちが強くなってきました。
そんなことで、毎日仕事から帰ってきてはネットで50歳でもできそうな仕事を調べていて電気工事士の資格を取って仕事をすることを思いつきました。
なぜ電気工事士かと言うと、その夏車で走っていて町のあちらこちらでエアコンの工事をしているのを頻繁に見かけたからです。
しかも工事をしている人を見ると、結構高年齢のような気がしたからです。(自分よりかなり年上に見えた)
あんな年の人でもやっているのだから、自分にも多分できるだろう・・。
そんな風に感じたからでした。(今にして思えば、その人は年は取っていてもキャリアは長かったからできていたのでしょう。考えが浅いですね。😛)
大概エアコンはどこの家庭にも複数台はあると思いましたので、それを取り付けたり外したりという仕事は無限にあるような気がしたからです。
そこでネットでエアコン屋を調べると、かなり多くのエアコン工事屋が工事人を募集していました。
今ならわかりますが、夏場のエアコン工事は殺人的な忙しさです。
それ故どこの業者も人材不足に悩んでいるようでした。
エアコン工事自体は無資格でもできますが、それに付随してコンセントの交換や電圧の切り替えなどの仕事も度々発生しますので、それには第二種電気工事士の資格が必要となります。
そこで転職してどこかの電気工事会社に再就職することも考えましたが、若い頃から一人で仕事をしてきましたので、あまり就職する気にはならず結局また自営の道を進むことにしました。
無資格の50歳を雇ってくれる会社もないだろうとも考えましたので。
第二種電気工事士は国家資格
第二種電気工事士は国家資格です。
試験に合格して申請すれば、当該登録県の県知事さんの印の押された免状がいただけます。
申請は有料です。(5300円だったと記憶しています)
ということで試験に受かるだけでは駄目で、合格後に申請をすることによって晴れて第二種電気工事士を名乗ることができるようになります。
これは例えば、行政書士試験に合格しただけでは行政書士になれないのと同じことです。
行政書士も自分が活動しようとする地域の行政書士会に有料で登録することによって行政書士を名乗ることができるようになるのです。
行政書士会への登録は30万円ほどかかるようですが・・。(結構高額ですね)
国家資格は申請が必要ということですね。
第二種電気工事士試験の難易度
これは私の感想ですが、この試験の難易度はそれほど高くないと感じました。
資料によると合格率は50%~60%の間のようです。
点数的には100点満点中60点取れれば合格出来る。(1次の学科試験)
そしてもちろん独学でも合格することは可能です。
私みたいな者(50歳、未経験)でも独学1ヶ月で一発合格できましたので。
しかも私は特に頭が良いわけでもなく、レベルの低い県立高校の学生時代の成績は中の下くらいでした。
しかも理数系科目が本当に苦手で、数学や物理などの試験では常に赤点をいただいていました。
それもギリギリ赤点とかではなく、8点とか12点とかの全く酷いとしか言いようのない点数でした。
そのことから考えても、この第二種電気工事士試験は、やはりそれほどハイレベルな試験ではないと思います。
しかも、その受験の為の勉強も、不謹慎にも缶ビールを飲みながらのテキスト読み中心のながら勉強でした。(ノートに重要な所をメモしたりすることさえしませんでした。テキストに書き込んだり重要そうな所にマーカーを引いたりということはしました)
何せ1日の仕事が終わった夜の勉強でしたので、疲れてもいたし酒を飲むのも我慢できなかったのです。情けないことに・・。
上の写真が当時(2011年)に私が使っていた教本ですが、ご覧の通り文字もそれほどビッシリと書かれておらず読みやすいテキストでした。
疲れた頭で勉強するには使いやすいテキストだったと思います。
その当時人気があってよく売れていた本でしたが、未だに人気でアマゾンでも2022年版がおすすめ教科書となっているようです。
イラストや、図解が多く非常に読みやすいです。
このような全くいい加減な勉強で、幸運にも合格することができたのは運が味方した要素は大きいと思うが、実は毎日欠かさずに勉強したことではないかと今では思っています。
独学でそれほど好きでもない勉強を毎日欠かさずに続けることができたのは、唯一私の良かった点だったのでしょう。あきらめの悪い性格なのです。(*^▽^*)。
ですので、わからないなりにも毎日勉強を継続できれば誰でもとは言わないが、かなりの人が合格する力をつけることは可能だと思います。
この私にも出来たのですから、あなたにも出来るはずです。
そして試験を受けてみた結果60%程度の合格率は、まあ妥当だなと感じています。
わかりやすく言うと、それほど難しくもないので気合いと根性で勉強すれば受かるということです。(^▽^)。
第二種電気工事士試験の勉強期間と勉強方法
第二種電気工事士試験の勉強期間は、独学なら2.3ヶ月くらいは必要と言われています。
ですが教本のボリュームと内容からして、1ヶ月でもいけると思います。(事実、バカな私でさえほぼ1ヶ月の勉強で受かった)
テキストも何冊も必要というわけでもなく、一冊だけで大丈夫です。
でも、その一冊を全て理解できるくらいまで読み込む事がとても重要です。
私のような50代でもできたので、もっと若い30代、40代の人なら容易にできるはずです。
1ヶ月間を一冊だけの教本に全集中すればよいだけです。
ですが、全集中しなければいけません。(浮気はダメダメよ。)
もし疲れていて眠かったら、我慢せずに少し仮眠をとって眠気をさましてからがんばりましょう。
眠いのを我慢して半分眠りながらやっても意味ありませんので。
そして勉強方法ですが、難しいオームの法則などが必要な計算問題は捨てて、覚えてしまえば正解できるような問題だけを完璧にしましょう。
例えば、鑑別問題など。
この鑑別問題はかなりお得で、写真を見てその物の名前を書けば良いだけで、これはハッキリ言って全て正解する必要があります。
何も考える必要はなく、ただその物や道具の名前を覚えてしまえば正解することができます。
マークシートによる解答方法なので4つの選択肢の中から正解を一つチェックするだけです。
私はこのやり方で合格を勝ち取りました。
ですが、俺は勉強が得意だ。計算問題もぜんぜんできるぜ。という人は計算問題でも正解をめざしましょう。
更に合格する確率が上がります。
ここまで書いてきてこんなことを言うのもなんですが、独学に自信がないという人は通信教育という手もあります。
一応国家試験ですので、普通は通信教育で勉強して確実に自信をつけて受けるという人が多いようです。
私は、あまのじゃくなので少しでも出費の少ない方法を採りました。\(^O^)/
そして首尾良く1次に合格できると、およそ1ヶ月後に2次の実技試験があります。
2次試験は、13問の課題の候補があってその中から1問が出ます。
しかもその13問は、全て前もって発表されますので全て試験前に自宅で作ってみることができます。
ということは、全ての問題を作成することができれば、どの問題が出てもできるということになります。
こんな試験ってあるでしょうか?
受験前に答えを知ることができるんです。
これは絶対に落とすわけにはいきませんね。
とは言え、2次試験にも制限時間があります。
いくらちゃんとできても、時間オーバーしては駄目です。
ですので決められた時間内に正確に作ることを要求されます。(制限時間は40分)
時間内にできても重大な欠陥が一カ所でもあると即不合格となります。
なのでそれほど楽観視はできません。
正確さがしっかりと要求されます。
私の場合ですが、1次試験より2次試験の対策に時間をかけました。
いくら簡単とは言え、全く経験のない電気回路の作成ですので何度も何度も作ってみて作業に慣れることを目指しました。
トラックの運転とは違って、手先の器用さが求められます。
これをクリアーするには、反復練習しかないと考えて材料がなくなるまで何度も練習しました。
現在電気工事の会社に勤めているのならそうでもないでしょうが、全くの異業種から受験する場合単純な工具の使い方一つもわからないものです。
電工ナイフや、圧着ペンチ、ケーブルストリッパーなどなど・・・。
前もって自宅でしっかり練習しておく必要があります。
とは言え作業に慣れてしまえば、課題自体はそれほど難しいものではありませんので、試験が始まって問題用紙を見たら、焦らずに即座に複線図を書くことから始めればOKです。
どの問題が出ても、一度自宅で作っているものばかりですのですぐに思い出すでしょう。
ということで、最初に複線図がちゃんと間違いなく書ければ出来たも同然です。
あとはその複線図の通りに落ち着いて着実に作っていけば大丈夫でしょう。
私は2次試験の対策として、YouTubeを利用しました。
当時、13個の課題を動画で解説している人がいて、それを何度も見て完璧に覚えました。
あれは非常に役に立ちました。
おそらく今でもそのような人はいると思いますので、1次に合格したら探して見てみるといいと思います。
とにかく動画を見ながら、時間を計って何度も何度も作ってみることが最善の合格方法だと思います。
この時のポイントは、ちゃんと時間を計るということです。
私が当時実際に使った出版社のテキストの2022年版と、工具と材料のセットを参考までに載せておきますね。
全てアマゾンで買うことができます。
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